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旬をいただく。富有柿がやってきた!ので柿について調べてみた

暮らし
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毎年私の実家や近所では柿が実ります。

子どもの頃から当たり前のようにあったので特に気にしていなかったのですが、遠く離れて暮らしてみると、実りの秋がとても懐かしくなります。

今でも柿が採れる時期になると実家から柿が送られてきます。
特に手入れもしていない、庭に生えている柿の木です。
周りで栽培されているのは主に次郎柿、富有柿、西条柿などが多いと思います。

身近にはいつも季節ごとに何かの実がなっていたのですが、そんな環境から離れて暮らしてみると、自然の恵みはとっても有り難いことを実感し、感謝の気持ちでいっぱいになります。

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富有柿の由来

富有柿は甘柿の代表的な品種として全国に知られています。
たぶん多くの人が一度は目にしたり口にしたりしている品種だと思います。

発祥は、岐阜県の居倉村というところ、現在の岐阜県瑞穂市居倉がその地です。

居倉村は由緒ある村で、倭姫命(やまとひめのみこと)が天照大神(あまてらすおおみかみ)の御霊代を祀る場所を探している途中立ち寄り、4年間滞在した場所として知られています。
その場所が、古代の美濃国伊久良河という地で、そこに伊久良河宮を築き、そして現在の瑞穂市居倉の天神神社がその跡であるとされています。
倭姫命は天照大神の御霊代を伊勢に祀った皇女で、伊勢神宮の初代斎宮とされています

その居倉村に生えていた甘柿のルーツともいわれる御所柿のうち居倉村の在来種「居倉御所柿」を江戸末期に小倉家が栽培を始め、その品質に優れていることに着目した福島才治が1884年に接ぎ木をして栽培を始め、新品種として1892年に「富有」と命名したことが始まりとなっています。

その後、1898年柿の品評会で高い評価を受け1等賞を受賞、天皇陛下への献上品にもなったことで全国に知れ渡るようになりました。

品種改良から生まれた富有柿の発祥の地は石碑が建てられ、富有柿の母木が瑞穂市の天然記念物となっています。

柿は東アジアの植物なので、日本にも古来からあります。
日本から欧米へ広まっていったので、学名もkaki。
柿について調べてみたら、文献が大変多くある、歴史の古い果物でした。

柿の種類はどれくらあるの?

柿は、甘柿・渋柿があることは知られていますが、この他に不完全甘柿、不完全渋柿があります。

この不完全柿があるので、甘柿は完全甘柿と不完全甘柿の2種に、渋柿は完全渋柿と不完全渋柿の2種に分かれています。

元々は、渋柿しかなく、熟すとタンニン(シブオール)の残らない突然変異種が生まれ、その結果甘柿になったのです。

品種は1000を超え、沖縄県以外の都道府県で栽培されている果物です。

完全甘柿

完全甘柿として主に栽培されている品種は、約15種類。
そのうちの主力品種が、富有柿・次郎柿・御所柿です。
主力品種から品種改良を重ね、約15品種まで広がっています。

熟せば甘く、タンニン(シブオール)が水に溶けださないので渋みが感じられない品種を完全甘柿としています。

元々、完全甘柿のルーツは御所柿で、御所柿自体は突然変異で生まれたものです。
こうした突然変異での新種は、現代でもあり「すなみ柿」は富有柿の突然変異種です。

ただ、市場に出回っているほとんどの柿は品種改良の交配を重ね、日々研究され作り上げられた逸品なのです。

主な品種:富有柿、次郎柿、御所柿、伊豆柿、早秋柿、太秋柿、愛秋豊、花御所など

不完全甘柿

不完全甘柿は、種の有無などでタンニン(シブオール)が残ってしまう品種です。
種ができない場合に渋柿になってしまうようです。

この不完全甘柿が元々の甘柿で、鎌倉時代に現在の川崎市麻生区王禅寺で見つかった禅師丸柿が、日本最初の甘柿とされています。

昔は渋柿になったものと甘柿になったものを選別するのは目利きの勘が必要だったようですが、現代は自動選別機が開発され、きちんと甘柿と渋柿に分けることができるため、渋柿に当たることはほぼないそうです。

切った時の断面に黒いゴマ模様が多いものが甘柿で、ゴマが少ないものは渋柿で、種もできていないようです。

主な品種:西村早生柿、禅師丸柿、筆柿、赤柿など

渋柿(完全渋柿・不完全渋柿)

渋柿は実が熟してもタンニン(シブオール)が水に溶けだし渋が残る柿で、出荷時には渋抜きをして生食ができるように出荷されていたり、干し柿などに加工されて出荷されたりします。

渋柿の中には完全渋柿と不完全渋柿がありますが、どちらも渋抜きされたり干し柿などに加工されたりしてから出荷しています。

渋抜きや干し柿などの加工品以外では、完全に熟してから出荷される「づくし」といわれる熟し柿もあります。熟した柿は濃厚な甘みのゼリー状になります。

渋抜きの方法は、アルコールや湯、炭酸などが使われ、渋は品種によって違うのでその方法も様々あります。
渋を抜いたあとの柿は「合わせ柿」「さわし柿」などと呼ばれています。

主な品種:平核無柿、甲州百目柿、蜂谷柿、富士柿、江戸柿、西条柿、刀根早生柿など

柿の栄養分

秋の果物でポピュラーな柿ですが、柿の栄養は豊富で「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるほどです。

柿の栄養分はバランスよく含まれているのですが、その中でも特にビタミンCとビタミンA(βカロテン)が多く含まれています。

ビタミンCは、甘柿100gあたりの量がみかんやいちごを抜いています。
ビタミンCには疲労回復や美肌、コラーゲン生成を助け、メラニン色素の生成を抑え、動脈硬化を防ぐ働きがあります。

ビタミンA(βカロテン)には目の神経伝達を助け、活性酸素を抑え動脈硬化から守り、皮膚や喉・鼻などの粘膜を保護する働きがあります。

さらに、抗酸化作用のあるカルテノイドの一種リコピンも豊富で、がんや老化の予防に効果があるといわれています。

また、カリウムも豊富に含まれていて、むくみや血圧を下げる働きがあります。

おすすめの柿料理

柿は加工しやすい果物なので、色々な料理があります。

私はどちらかというと素材そのままの食感と味が活きる料理が好きなので、シンプルな食べ方を紹介します。

1番目はやっぱりそのまま食べること。
柿の種類によって味が違うので、そのまま食べるだけでも色々な味わいがあります。
そして、そのまま食べる中でも絶品なのが、熟し柿です。
熟していないうちの柿も常温で放置しておくと熟してきます。
全体が程よく熟したところで冷蔵庫に入れて冷やして食べると、上品で濃厚な甘味で本当に美味しく、柿の季節が待ち遠しくなる味です。

2番目はサラダに入れること
柿はリコピンが豊富なので、油との相性が良い果物です。
柿の実は、グリーンサラダに混ぜるなら薄切りに、コブサラダにするなら角切りにしたりして食感も楽しめます。
ビタミンCが多いのですが、熱に弱いのでサラダが良いのです。
サラダにドレッシングに使う油は、オリーブオイルやアマニ油がおすすめです。
私は、ポン酢に油を足したり、レモンと塩に油を足したりしています。
市販品のドレッシングでもオイル入りであれば、リコピンの吸収がよくなるので手軽に使えておすすめです。

3番目は冷凍して食べること
熟した柿は濃厚な甘みとゼリー状やドロッとした感じになるのが特徴です。
熟した柿が好きな人はそのまま生食でも美味しく食べられますが、この食感が苦手という人もいます。
その食感が苦手な人でも、冷凍した熟し柿は食べやすいと思います。
実は私の家族は皆、熟し柿が苦手で、たくさんもらって熟してしまった柿をどうするか困っていたときに、もったいないから取り合えず冷凍し、半解凍になったところで食べてもらったら大好評でした。
この冷凍柿は、シャーベットとゼリーの間の食感で、熟した柿のようなベタベタした濃厚な甘みではなく、落ち着いた口どけの良い甘みでとても食べやすいのです。
しかも、冷凍なので真夏の暑いときに食べられます。
私は、甘柿も熟してしまったものは冷凍して保存し、夏に食べます。
ぜひおすすめです。

まとめ

柿は、いつも庭に生えていて子どもの時から身近な果物でしたが、改めて調べてみると、歴史のある文献の多い果物でした。

栄養も豊富で驚きました。
子どもの頃はたくさん食べると身体が冷えてトイレに行くことが多くなるから食べ過ぎはダメだとよく言われていましたが、これはカリウムが多く利尿効果があるからのようでした。

柿を食べると身体が冷えると言われるのは薬膳の世界では「寒」の食物だからのようです。

科学的には、冷凍した柿は身体を冷やす効果があるようです。
やはり、冷凍保存して真夏に食べるのは、猛暑の日本には良いようです。
柿は一年通して楽しめる栄養分豊富な果物です。

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