夏の気温から初冬の気温へ
温暖化の影響でものすごく暑い夏が続き、10月終わりまで日中は25度超えた日も多くありました。
本当にどうなっているんでしょう。
何でも、地球は今、氷河期!
しかも、その氷河期から抜け出そうとしている、マイルド氷河期らしいのです。
人類は氷河期に慣れているので、温暖化の気候に対応するのは大変ですよね。
長い暑い夏もようやく冷めて、秋が来るかと思えば、11月はやっぱり暦通り晩秋から初冬なんですね。
今朝の7時の気温は6度でした。
日中は20度近くまで上がるようですけど、10度以上も気温差があると、身体はついていくのが大変です。
気温差は沿岸部より内陸部の方が激しいですね。
私は、実家が沿岸部、現在は内陸部に住んでいるので、朝晩と日中の気温差にはなかなか慣れません。
50歳以上、気温差についていけない身体
なぜ人間は気候の変わり目の気温差、寒暖差についていけずに体調を崩すのでしょうか?
人間の身体の体温調節は、脳からの指令によって行われています。
暑い!と肌身で感じたら、脳が身体を冷やす命令を下します。
その時、交感神経や運動神経の働きは抑えられて、皮膚血管が拡張されて、身体の熱を放射します。
寒い!と肌身で感じたら、脳が身体を温める命令を下します。
その時、交感神経と運動神経の働きは強められて、皮膚血管が収縮されて、身体の熱の放射を抑え、骨格筋が緊張したりふるえたりして熱を作り出します。
成人の一日の消費エネルギー量は約2000cal(個人差あり)
その6割以上が身体の熱を作るために使われているのです。
じっとしている時は、内臓たちが主に熱を作っているのですが、動いている時は主に骨格筋が熱を作ります。
人間は動くことで、6割以上の熱を作り出す多くの源が、内臓から骨格筋へ変わるのです。
寒いときは、骨格筋が緊張したりふるえたりして熱を作り出します。
この時、エネルギーを動いている時と同じように使うのです。
人間は、寒いと感じるだけで、大きなエネルギーを消耗しているのです。
さらに、この熱を作り出すのに交感神経が頑張っているのです。
この交感神経は、身体の色々なバランスを保つ自律神経の一つです。
寒暖差を感じて、身体が急な気温の変化についていけないのは、この大きなエネルギーの消耗と自律神経のバランスを保つことが、身体にとって大変な作業だからなのです。

11月は爽やかな気候のイメージだけど、身体には負担がかかっているんです。
私はこの時期に気をつけないと冬の寒さが身体に堪えてしまいます。
寒暖差、気温の変化に気をつける3つのこと
乾燥
夏が終わり、秋・冬の気候になると、気温はもちろんのこと湿度も下がります。
湿度が下がると、肌あれ・喉の痛み・髪の傷みなど表面的な身体の不調をきたします。
特に、乾燥がわかりやすい肌表面は、知覚神経があり、潤っていない乾燥した肌が刺激を受けると「ピリピリ」「チクチク」などの感覚が生じてきます。
そして、「ピリピリ」「チクチク」の刺激を起こした部分に触る回数が多くなったり、掻いたりすることで、炎症を引き起こして肌トラブルを起こしたりします。
さらに、見た目では分かりにくいのですが、人間の身体の内部も乾燥が進みます。
汗をかいていなくても、湿度が低下することによって身体の中も乾燥しているのです。
けれども、外気温が低く汗もかいていない時はあまり水分補給をできていない人がほとんどです。
そのため、肌も髪も乾燥しますし、喉などの粘膜も荒れやすくなります。
水分補給が少ないと、口の中の細菌も増えやすくなります。
人間は年齢を重ねるとともに体内の水分量が減少します。
50歳を超えたら、今まで以上に乾燥に気をつけて過ごすことが大切なのです。
小まめに水分を補給した上で、肌の潤いを保つように、顔だけでなく身体もしっかりと保湿ケアすることが必要です。
睡眠不足
寒暖差によって、人間の交感神経は活発に働き、大きくエネルギーを消耗します。
寒いというだけで、エネルギーを消耗しているのですから、その分身体はしっかりと疲れています。
この疲れをきちんと回復しておかないと、交感神経と副交感神経のバランスは崩れて、体調を損ないます。
特に、季節の変わり目は、まだ寒さに身体が慣れていない時期です。
急な変化に一生懸命頑張っている身体をゆっくりと休ませないでいると、ストレス状態になり、さらに交感神経が活発になります。
交感神経が活発になりすぎると不眠の状態を引き起こします。
不眠の状態になって眠りが浅い時間が長いと、集中力の低下や新陳代謝の低下、ストレスも増え、併せて寒さでエネルギーを消耗するので、身体の免疫力も低下してしまいます。
さらに、秋・冬は風邪やインフルエンザが流行しやすい時期です。
免疫力が下がった身体は、風邪やインフルエンザに罹りやすく、長引いたりします。
こういったことを予防するためにも、エネルギーの消耗を回復するためにしっかりと安眠できる状態をつくり、生活習慣を見直して睡眠時間を確保することが重要です。
こちらも参考にどうぞ⇒寝室が一緒だと睡眠負債が溜まる一方。別寝で安眠生活を送ろう
冷え
人間の身体は、寒いと感じ冷えた身体を温めるために、交感神経と運動神経の働きが強められて、皮膚血管が収縮されて、身体の熱の放射を抑え、骨格筋が緊張したりふるえたりして熱を作り出します。
何も運動をしなくても、寒いというだけでエネルギーを大きく消耗します。
そして、この熱を作り出すのに交感神経が頑張っているのです。
この交感神経は、身体の色々なバランスを保つ自律神経の一つです。
冷えが続いていると、この自律神経の交感神経が活発になります。
活発になりすぎた交感神経による自律神経の不調により様々な症状が引き起こされます。
疲れがとれない、肩がこる、頭痛がする、眠れない、腹痛・下痢があるなど、その症状は人によって違い、複数の症状が合わせて出ている場合もあります。
これらの症状は、身体を冷やさないということだけで、自分に出てきた症状を防げるというメリットがあります。
まずは、身体を温めるために、温かいファッションで外出する、暖房を上手に使う、しっかりお風呂につかる、身体を温めるものを食べたり飲んだりするなど、気をつけることが大切です。
気をつけたことを続けよう
日々の習慣が大切
気をつけることを続けるためには、やはり自分の生活習慣を見直してみることが大切だと感じます。

私も朝起きる時間は決まっているのに、ついつい夜更かししてしまいます。
夜更かしが続くとやはり、朝から寒さが堪えて頭痛がひどかったりします。
50歳を超えて、身体はちょっとしたことに敏感になっています。
寒暖差に耐えるためにも、規則正しい生活を心掛けているところです。
乾燥と冷え対策は、割と頑張っています。
元々、アレルギー体質で肌が弱く、乾燥すると湿疹だらけになる体質です。
もう、湿疹でかゆい生活には戻りたくないので、肌の保湿は怠らずに全身まんべんなく行います。
そして、呼吸器も弱いので、水分補給も小まめに行っています。
風邪もひきたくないですし、口腔ケアにもなるので水分補給は気をつけています。
冷え対策も万全です。
住んでいるところが、冬には毎日氷点下になるので、外出時は両肩、肩甲骨の間、腰にカイロを貼ります。
最初、カイロを貼る箇所は肩甲骨の間と腰だけだったのですが、寒さで肩こりがひどくなり、両肩にも貼ったところ、とても快適で肩こりはなくなりました。
割と温暖な沿岸部に住んでいたので、この毎日氷点下の冬には本当に憂うつになりましたが、肩にカイロを貼ってからはあまり寒さを感じなくなりました。
自律神経のバランスを保つ
日々の習慣を見直して、睡眠不足や冷えを解消し、乾燥から身体を守って不快なストレスを軽減していけば、自律神経のバランスも保たれて不調を招くことは少なくなります。
気をつけること3つを続けて、自律神経のバランスを保ち、快適な冬を迎えましょう!
こちらも参考にどうぞ⇒50歳からは身体の不調が続発。無理せず仕事は減らしましょう。